水素エンジンを搭載

水素の発生という実験は、誰もが学校でやっただろう。フラスコに亜鉛と硫酸を入れて、ボコボコと気体を発生させた、アレだ。僕は中学校2年生でやったあの実験で、化学の魅力に取り付かれた。以来化学の勉強を続け、大学でも化学を学び、大学院にまで進んだ。自分の人生を変えた元素、それが水素なんである。
水素の元素記号はH。「スイヘイリーベ…」で始まる元素記号の暗唱は、若い頃、誰もがやったことだろう。文系人間の私はほとんどの元素記号を忘れてしまったが、一番最初であるHはさすがによく覚えている。H2Oが水だというのもだ。誰もが元素記号として、水素を親しみぶかいと考えていることだろう。
水素というと、どうしても爆弾のイメージが強い。それ以外でも、エンジンや太陽など、爆発するもののイメージがあるから、どうしてもこれが体にいいという気はしない。だが、鉄分の不足が人体に悪影響を及ぼすように、水素が足りないとまずい、ということが、遠い将来に論ぜられるのかもしれないな。
水素爆弾の実験で沈んだのが、旧日本海軍の旗艦「長門」である。ビキニ諸島沖で行われた実験では、戦争での沈没を免れた「長門」が標的として使われたのだそうだ。この戦艦は水素爆弾の爆発でも簡単には沈まず、まる一日ほどそのまま海上に健在だったという。さすがは日本を代表する戦艦だ。

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